天然ガス開発の生産トラブルで営業益が下振れするものの利益水準は高い(都内の研究開発施設)

INPEXは12日、2024年12月期の連結営業利益(国際会計基準)が前期比10%増の1兆2240億円になりそうだと発表した。従来予想から250億円下方修正した。主力の天然ガス開発事業における生産トラブルで設備の修繕コストがかさむ。

円安などが追い風となり、営業利益は過去最高だった22年12月期(1兆5036億円、国際会計基準)に次ぐ高水準となる。

24年12月期の純利益予想は前期比18%増の3800億円と、200億円上方修正した。生産トラブルに伴うコストの計上により、払う見込みだった税金費用を25年12月期に繰り延べる影響が大きい。

主力とするオーストラリアの天然ガス開発事業「イクシス」で7月、ガスを冷却して液化する設備でトラブルが起きた。部分的に操業を止めた。年内には元の生産量に戻す予定だという。

同日発表した24年1〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比9%増の2894億円だった。円安が追い風となった。

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