東北電力は13日、午前9時に女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)2号機の原子炉を再起動したと発表した。核分裂反応が安定して続く「臨界」に近く達する見通しだ。発送電は19日までに開始し、発電機の出力を100%の82万5000キロワットまで高めるとしている。
女川2号機は東日本大震災の被災地に立地する原発として初めて10月29日に再稼働した。発送電の開始に向けて準備をしていた時に、中性子を計測する検出器が原子炉内に送り込まれる途中で動かなくなった。東北電は点検のため11月4日に原子炉を停止した。
東北電は原因について、計測関連機器のナットの締め付け不足による管やナットの外れとしている。工事や再発防止策を実施し、原子炉を再び起動させた。営業運転については計画通り年内にも始める方針としている。
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