太陽光パネルなどの共同購入支援のための協定を結んだ服部誠太郎県知事(左)とアイチューザーの藤井俊嗣社長(30日、福岡市)

福岡県は、アイチューザー(東京・港)と組み、一般家庭や企業に太陽光パネルや蓄電池の共同購入を呼びかける。同社が5月1日から希望者からの購入申し込みを受け付け、一括発注することで導入費用を20%抑えられるという。県は太陽光発電を導入しやすくすることで、普及を促す考えだ。

共同購入者の募集は9月5日まで。専用サイトに無料で参加登録をすると、自宅に導入した場合の見積費用を確認できる。その後で購入するか決めることができる仕組みだ。

県が県民や県内企業に共同購入への参加を呼びかけ、アイチューザーが購入申し込みを受け付けるとともに、太陽光パネルなどを施工する事業者の入札による選定や、購入希望者の募集などの業務を担う。この共同購入により、施工事業者の営業費用を抑えることができ、導入費用の低減につながるという。

福岡県は約160世帯、50社の参加を想定する。30日行われたアイチューザーとの協定締結式で、服部誠太郎知事は「サステナブル社会実現への大きな前進だ」と語った。

アイチューザーは東京都や神奈川県など全国各地の自治体と共同購入事業をすでに実施している。福岡県は全国で21番目となる。

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