18日の東京外国為替市場は、日銀の植田総裁が講演の中で追加の利上げについて金融政策決定会合ごとにリスクとなる要因を慎重に点検していく必要があるという考えを示したことを受けて、早期に利上げが行われるのではないかという見方が後退し、円を売る動きが広がりました。
外国為替市場では先週、アメリカのトランプ氏が大統領選挙に勝利したことでインフレが進むという見方から円相場は1ドル=156円台後半まで円安が進んでいましたが、その後、円高方向に転じ、18日の植田総裁の講演前には一時、1ドル153円台で取り引きされていました。
市場関係者は「投資家の間では日銀が近く追加の利上げに踏み切るのではないかという見方が出ていたが、植田総裁のきょうの講演での発言を受けてこうした見方が後退している。植田総裁が午後の記者会見でどのような発言をするかに注目が高まっている」と話しています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。