【ヒューストン=花房良祐】米大リーグのアストロズは18日、テキサス州ヒューストンにある本拠地球場の名称を2025年1月から「ダイキン・パーク」にすると発表した。空調大手ダイキン工業が15年間の命名権を取得した。
契約額は非公開。大リーグ球場の命名権を日本企業が取得するのは初めて。ダイキンは米国市場で知名度の向上につなげる。
18日に球場で記者会見したダイキン米国法人の赤間悟社長は「社会貢献という理念を共有し、地域に根ざした会社を目指す」と話した。同席したアストロズ球団オーナー、ジム・クレーン氏は「ダイキンのブランドをともに育てることを楽しみにしている」と述べた。
ダイキンはヒューストン郊外に建屋が最長約2キロメートルある全米有数の巨大工場を構えている。空調事業の地域別売上高で米州は4割を占める。
12年に住宅用空調大手の米グッドマンを3000億円弱で買収したほか、17年にはヒューストン郊外に約500億円を投じて工場を設置。米国が成長をけん引する。
アストロズの本拠地の名称はこれまで飲料大手コカ・コーラのブランドを冠した「ミニッツメイド・パーク」だった。命名権は29年まであったが、コカ・コーラ側から契約終了の打診があったという。
球場は2000年に建設された。市内中心部の駅舎の一部を活用して建設され、アストロズの選手がホームランを打つと外野席の上部でオレンジを積んだ汽車の実物大の模型が走ることで知られる。
アストロズは24年シーズン後半戦に菊池雄星投手が移籍し、プレーオフに進出した強豪チーム。過去には松井稼頭央氏が在籍したこともある。
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