林業ベンチャーのソマノベース(和歌山県田辺市)が手掛ける、ドングリから育てた苗木を山に植える「戻り苗」が広がっている。ドングリや鉢などで構成される1万2100円のセットを個人などが購入して2年間育てた後に返送し、ソマノベースが植林する。ツアーに参加して購入者が自ら山へ植えることもできる。豊かな森づくりに貢献したいと考える個人のほかにJR西日本など60社以上の企業が賛同しており、戻り苗は販売開始から累計で3000セット以上出荷され、全国で苗木が育てられている。木材価格の低迷で伐採後に放置される山が増えているが、再度植林されないままだと土砂災害の発生リスクが高まる。ソマノベースを立ち上げた奥川季花社長は、植林を広げることによって全国で土砂災害のリスクを減らしたいと考えている。

【関連記事】

  • ・戦艦大和の圧力計老舗、アナログ計の即デジタル化で変革
  • ・若者とらえたナッシュの冷凍弁当、6年で9000万食の裏側
  • ・30年増収の大垣書店、本の虫がつくる「刺さる店」とは
  • ・自然にかえる「循環葬」 寺山に埋骨、神戸新興48万円で
関西セクショントップページはこちら

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。