イトーヨーカ堂は22日、タカラトミーなどと連携したアミューズメント施設を東京都葛飾区に開業する。「プラレール」や「リカちゃん」などタカラトミーが持つコンテンツと最新のデジタル技術を融合する。家族連れを主な利用対象とし、初年度は10万人の来場を見込む。食品スーパーにも立ち寄ってもらい店舗全体の活性化につなげる。
施設名は「タカラトミープラネット」で、アリオ亀有(東京・葛飾)の3階で開業する。広さは約330平方メートル。タカラトミーに加え、拡張現実(AR)などを使った子ども向け屋内型レジャー施設を手掛けるリトプラ(東京・港)とも連携する。ヨーカ堂は同様のアミューズメント施設を神奈川県内で3店舗運営しており、今回は4店目となる。
アリオ亀有と同じ東京都葛飾区に本社を置くタカラトミーと組んだ新施設では、子どもが自分で衣装に色を塗ったリカちゃん人形のファッションショーができたり、鉄道玩具の「プラレール」が宇宙などの幻想空間を走り出したりする。現代風ベーゴマ「ベイブレード」やロングセラー玩具「黒ひげ危機一髪」もデジタル版で遊べ、計8種類のアトラクションを用意した。
利用料金は2〜17歳の子どもが平日30分で800円から、休日が1000円からに設定。18歳以上は平日800円、休日1000円とする。子どもは平日2500円、休日3200円で1日フリーパスも販売する。
20日に開いた内覧会で、ヨーカ堂の山幡耕司・スクール&ホビー部総括マネジャーは「子どもが楽しめる遊び場を提供し、競合と位置付ける公園から家族連れの来店目的を増やしたい」と語った。2023年に開業した横浜の店舗では総菜などの売り上げ増につながったと言い、タカラトミープラネットも食品スーパーとの相乗効果を期待する。ヨーカ堂は24年度中にARを使ったアミューズメント施設を千葉県などにも出店する方針だ。
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