仏バックマーケットはビロングと連携して中古スマホの買い取りに参入する

中古電子機器販売サービスを運営する仏バックマーケットは20日、日本で中古スマートフォンの買い取りを始めたと発表した。伊藤忠商事子会社で中古スマホのビロング(東京・港)と連携し、取引は非対面で完結する。買い取りと販売の両方をそろえ、国内の中古スマホ取引を増やす。

中古品を販売するバックマーケットのウェブサイトから、買い取りを申し込むこともできる。機種や状態を入力すると見積額が表示され、身分証を使ったオンラインの本人確認をした後に中古端末を発送する。データ消去や査定、支払いはビロングが担う。

バックマーケットはフランス発の「ユニコーン」(企業価値10億ドル以上の未上場企業)で、検査・修理した高品質な中古スマホなどを売るマーケットプレイスを運営する。2023年は世界で460万台超を販売した。日本は21年に参入し、販売面ではビロングを含めた国内50の中古事業者が参加している。

米国など日本以外の買い取り実施国では、複数の事業者が「競り」をして、買い取り価格が高くなりやすい仕組みを採用している。ただ、日本の場合、中古取引の本人確認の法規制が異なるなどの理由で、買い取りを担うのは当面ビロングのみという。

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