エクサウィザーズは子どもの活動状況を保護者に配信するサービスを手掛ける子会社を売却する

人工知能(AI)開発のエクサウィザーズは20日、保育園の連絡サービスを手がけるコドモン(東京・港)に保育園関連の事業を担う子会社を売約すると発表した。売却額は1億円で子会社の全株式を譲渡する。エクサウィザーズは大企業向けの生成AI活用支援やコンサルティングに注力する。

売却するのは、カメラとAIを利用して保育園に通う子どもを撮影し、子どもの活動状況を保護者に配信するサービスを手掛けるVisionWiz(東京・港)。12月1日付でVisionWizの全株式をコドモンに譲渡する。エクサウィザーズは7300万円の売却益を見込む。VisionWizは2021年設立で、画像認識AIを活用した写真配信サービス「とりんく」を手掛ける。

カメラで自動撮影した写真をクラウドに上げ、AIが分類して保護者に配信することで保育士の業務負担を削減していた。24年3月期の売上高は5700万円である一方、先行投資がかさみ最終損益は3億3400万円の赤字と収益化できていなかった。

コドモンは保育園で保育士が保護者に連絡事項を伝えたり、写真を共有したりするサービスを手掛ける。国内2万カ所の施設に導入されている。エクサウィザーズは大企業が自社のデータを活用しつつ、生成AIを活用できるサービスや社員のデジタルスキルを可視化するサービス、コンサルティング業務などに注力しており、構造改革の一環で売却を決めた。

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