【バクー時事】浅尾慶一郎環境相は20日、アゼルバイジャンで開催中の国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)で演説した。途上国の温暖化対策のため先進国が拠出する資金の増額に関し「能力のある国々からの貢献が不可欠だ」と主張。中国などを念頭に排出量の多い途上国も拠出する必要があるとの認識を示した。

先進国が途上国に年間1000億ドル(約15兆円)を拠出している資金について、温暖化の影響を受ける途上国は大幅な増額を求めている。浅尾氏は「国際社会が協調して気候変動対策に貢献する体制を整える必要がある。世界経済は大きく変化した」と述べ、経済成長を遂げた中国などの行動を促した。

国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)で演説する浅尾慶一郎環境相=20日、バクー

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