米半導体大手エヌビディアが20日発表した2024年8~10月期決算は、売上高が前年同期比94%増の350億8200万ドル(約5兆4200億円)、最終(当期)利益が約2・1倍の193億900万ドルだった。売上高、最終利益とも市場予想を上回り、四半期として過去最高を更新した。生成人工知能(AI)ブームに乗った半導体の需要増で業績拡大を続けている。
主力のデータセンター向けの売上高が前年同期比約2・1倍の約308億ドルと絶好調だった。AI開発競争でしのぎを削るマイクロソフトやアマゾン、メタ(旧フェイスブック)など大手ハイテク企業への半導体販売が好調だった。
ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は声明で「AI時代の本格到来で、世界的なエヌビディアシフトが起きている。需要と期待が信じられないほど強い」と述べた。
最新製品の「ブラックウェル」はフル稼働で生産しているが、それでも全ての注文に応えられない状況という。11月~25年1月期の売上高は更に拡大し、375億ドルに達するとの見通しも示した。快進撃を受け、エヌビディアの株価は年初に比べ約3倍に上昇している。【ワシントン大久保渉】
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