日本鉄鋼連盟(東京・中央)は21日、10月の国内粗鋼生産量が前年同月比7.8%減の692万4900トンだったと発表した。減少は8カ月連続。建設業や自動車などの製造業で鋼材需要が低迷している。中国の過剰生産で海外市況も低調で、輸出も伸びない状況が続く。
高炉でつくる「転炉鋼」は6.8%減の510万1300トン、電炉でつくる「電炉鋼」は182万3500トンだった。鉄鋼の流通関係者は「いつ低迷状況から抜け出せるかは不透明なままだ」と話した。
粗鋼は主原料の鉄鉱石などを溶かし成分調整したもので、経済活動の代表指標とされる。
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