半導体メモリー大手キオクシアホールディングス(HD、旧東芝メモリ)が12月中旬に上場することが21日、分かった。22日にも東証から上場承認が得られる見通し。時価総額は7500億円規模となる見込みだ。上場により最大991億円を調達し、生成AI(人工知能)の普及で需要が高まるデータセンター向け最先端半導体メモリーの増産投資に充てる。

キオクシアは当初、10月までの上場を目指したが、メモリー市況の悪化を受けて先延ばしとなっていた。今月8日には、上場手続きにかかる時間を短縮するため、承認前にあらかじめ有価証券届出書を提出。その上で12月から来年6月までの上場を目指す方針を示していた。今回、メモリー市況も来年から回復すると判断し、年内の上場に踏み切ることにした。

時価総額は当初見込んだ1兆5000億円規模から大幅に減るが、上場することを優先した。同社株式の56%を保有する米ファンドのベインキャピタルや、41%を持つ東芝が一部を売却するとみられる。

半導体メモリー大手キオクシアホールディングス(HD)のロゴマーク=2023年10月、横浜市内

半導体メモリー大手・キオクシアの北上工場=5日、岩手県北上市

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