中部電力の林欣吾社長は21日、静岡県の鈴木康友知事を県庁に訪ね、浜岡原子力発電所（静岡県御前崎市）の足元の状況を説明した。原子力規制委員会による新規制基準適合性審査の開始や防潮堤を海抜28メートルへとかさ上げする方針などを伝えた。
林社長は会談後、報道陣に対し「審査の段階が一つ前に進んだということで、規制に合格することはもちろん、安全を確保すること、また防災についても県と一緒にやっていきたい」と述べた。
防潮堤の高さを現状の海抜22メートルからかさ上げする理由については、中電が想定する南海トラフ地震の際の津波の高さ25.2メートルが平均潮位時のもので、「潮位が上がった際にも余裕を持った高さにした」と説明した。
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