中国電力は30日、今年8月の再稼働を予定していた島根原発2号機(松江市)について、4カ月程度遅れると発表した。再稼働の前提となる安全対策工事と設備点検が重なり、長期化する見通しとなったことが影響した。12月の再稼働、来年1月の営業運転再開を目指す。
島根原発2号機は、2021年に原子力規制委員会の審査に合格、中国電が火山灰対策や燃料プール状態監視設備の設置などの工事を進めてきた。
しかし、昨年12月に発生した原発構内での作業員死亡事故で安全対策工事が一時中断したことや、設備点検と重なったことにより、工事完了時期を今年5月から同10月に見直した。これに伴い、中国電は30日、原子力規制委に再稼働に向けた検査の日程などの変更を届け出た。
中国電力の島根原発=3月18日、松江市
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