「ニトリ赤羽店」で販売される10万円を切るドラム式洗濯乾燥機(22日、東京都北区)

ニトリは22日、販売価格を9万9900円に抑えたドラム式洗濯乾燥機を発売したと発表した。価格は同型機の平均価格の半値以下で、1時間で洗濯・乾燥できる「特急洗乾コース」を備えた。ニトリが取り扱う家電は単身者向けの小型が多かった。ファミリー向けの大型家電にも力を入れ、新たな収益の柱に育てる。

同日からニトリの全店舗や同社サイトで販売を始めた。販売するのは標準洗濯容量が10キログラム(標準乾燥容量は5キロ)と12キロ(同6キロ)の2種類。価格は洗濯容量10キロが9万9900円、12キロが12万9900円で、それぞれ黒と白の2色をそろえた。

共同開発した中国メーカーとコストを削減した。ドラム式は共働き世帯の増加による時短ニーズの高まりで人気が高まっているが、同社によると縦型洗濯乾燥機の市場平均価格が7万円程度なのに対しドラム式は22万円と価格が高く、家庭での普及率は25%にとどまるという。

サイズは容量10キログラムで幅60センチメートル、高さ85.7センチメートル、奥行き59.5センチメートルと同社が販売中の縦型機よりも小さい。

従来は洗濯と乾燥に2〜3時間ほどかかっていたが、特急洗乾コースを使えば2キログラムの衣類なら1時間で洗濯・乾燥できる。ほこりが詰まりやすい乾燥フィルターを毎回自動洗浄する機能を加え、手入れもしやすくした。

ニトリホールディングスの似鳥昭雄会長は「家電売り場の導入店舗はまだ80〜90店くらいだが、2025年には300店、将来的には全店に進めていきたい」と話した。

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