4〜9月の売上高は国内旅行は新型コロナ禍前の19年同期の8割、海外旅行は5割弱だった

JTBが22日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比46%減の33億円だった。採用人数の増加や賃上げにより人件費が増加した。海外旅行の売上高が67%増えた一方、国内旅行の売上高は物価高などが響き4%減った。

連結売上高は2%増の5223億円。国内旅行の落ち込みを海外旅行や、日本発着以外の「グローバル旅行」で補った。訪日客の増加に伴い、地域や時期によってはホテルの宿泊予約が取りづらくなっていることも国内旅行の減少要因となった。

新型コロナウイルス禍前の比較では、国内旅行は19年同期の8割、海外旅行は円安や旅行先での物価高の影響もあり5割弱の水準にとどまった。

4〜9月の営業利益は前年同期比46%減の47億円だった。人件費の増加に加えて、観光地のデジタル化支援といったコンサルティング業務など新規事業への投資がかさむ。

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