北海道新幹線の札幌延伸をめぐっては2030年度末の開業を目指して工事が進められていますが、トンネルの掘削工事で巨大な岩が見つかり工事が一時中断されるなどして、3年から4年程度遅れている工区もあり、予定どおりの開業は困難だという見方が広がっています。

こうした中、関係者によりますと、建設主体の鉄道・運輸機構は現時点で目標としている2030年度末の開業は困難だという考えを5月8日にも国土交通省に伝える方向で最終調整しています。

これを受けて国土交通省は、有識者会議を開催して工期などについて検証を行うとともに、鉄道・運輸機構に対し工期を少しでも短縮するための方策を検討するよう求めることにしています。

そのうえで、開業時期の延期について判断することにしています。

鉄道・運輸機構の報告を踏まえて延期する場合、工事の進捗(しんちょく)が見通せないとして新たな開業時期が当面、示されないことも想定されていて、札幌延伸を見据えた沿線の自治体のまちづくりへの影響も予想されます。

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