日本フードサービス協会(東京・港)が25日発表した10月の外食売上高(全店べース)は前年同月比6.1%増で、35カ月連続のプラスとなった。長引く残暑の影響で、冷たい飲み物やビールなどの冷やして飲むアルコール類が売れた。
客数は2.6%伸び、35カ月連続で前年を上回った。休日は昨年より1日少なかったものの、各社が積極的に実施した人気ゲームなどとのコラボキャンペーンで前年比プラスを確保した。客単価は値上げの影響もあり3.4%増だった。
業態別でみるとファストフードは6.6%のプラスだった。特に「麺類」は12.1%と大きく伸びた。夏季に売れた冷たいメニューが引き続き堅調に推移した。パブ・居酒屋でも、熱かんなど温かいメニューがふるわなかった一方、ビールなど冷たいアルコール類の売れ行きが好調で4.6%増えた。
喫茶業態は7.6%増えた。高温傾向で、冷たい飲み物が好調に売れた。店舗によってはテラス席などの需要もあった。同協会は「11月は、10月に引き続き訪日客が好調に推移するが、残暑も落ち着き傾向は変化するだろう」とみている。
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