モニターのパネルにはタッチ操作の反応がスムーズな静電式パネルを採用した

パナソニックは25日、家庭用エネルギー管理システム(HEMS)内の太陽光発電設備や蓄電池、家電などを制御する中核機器の新製品を2025年3月に発売すると発表した。電力需要を予測する人工知能(AI)の精度を高め、太陽光などで発電するエネルギーをむだなく使えるようにした。自宅の使用電力量に占める太陽光の比率は8割近くまで向上する。

新製品の名称は「AiSEG(アイセグ)3」。パナソニック傘下で電設資材などを扱うエレクトリックワークス社(大阪府門真市)が手がける。25年度に4万台の販売を目指す。

AIが予測した電力使用量と太陽光の発電量を基に、蓄電池や省エネ型電気給湯器「エコキュート」などの稼働を適正化する。使用電力量に占める太陽光の比率は従来機器の68%から76%に高まるという。太陽光など自前の電力でまかなうことができれば、外部購入の費用を抑えることもできる。

希望小売価格は専用モニターとACアダプターがセットになったもので10万1420円。アイセグは12年に初号機を発売した。23年度までの累計販売台数は約32万台に上る。エレクトリックワークス社のエネルギー・IoTソリューションセンターの阪口敬司氏は「家庭でも脱炭素への関心が高まっており、アイセグの売れ行きも伸びている」と話す。

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