西部ガスホールディングス(HD)は空きスペースの予約サイトを運営する軒先(東京・港)と提携し、駐車場シェアリングサービスに参入した。駐車スペースや遊休地を空き時間に貸したい個人や事業者と自動車ユーザーをつなぎ、駐車場不足や交通渋滞の低減を図る。福岡市を中心に2025年末までに400台分以上の登録を目指す。

「西部ガスのシェア車庫」というサービス名で始めた。会員制の専用サイトで空き駐車場の検索、予約ができる。当初の登録駐車場は約40カ所(約100台分)。まず福岡市周辺地域から始め、ガス事業の展開エリアである熊本県や長崎県にも広げていく考えだ。

オーナーは空きスペースを1日単位で時間を決めて貸し出せる。利用料金のうち6割が配分される。自動車ユーザーにとっては当日に駐車場を探す手間が省けるうえ、一般的な時間貸し駐車場より割安で使えるという。

駐車スペースの開拓を通じて各地の土地オーナーとの関係を築くことで、分譲マンションや戸建ての開発・販売などグループが手がける不動産事業とのシナジー(相乗効果)も狙う。

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