パンや米飯事業などを手掛ける川島屋(千葉市)は、ワイン製造時の副産物を使った「ワインブレッド」を開発した。ワインの澱(おり)を原料に採用することで、ワインの風味をおいしく感じられるパンに仕立てた。通常は廃棄する副産物に付加価値をつけて新たな製品に作り替えるアップサイクルを目指す。
同社が千葉県内で展開するベーカリー「マロンド」の人気シリーズ「キタノカオリ」の一種として開発した。価格は302円で、マロンド7店舗で取り扱う。同県八街市産のぶどうでワインをつくる山本ファーム(八街市)が澱を無償提供する。
川島屋は地域の企業と連携し持続可能性のある商品の開発を進めている。同社によるとワインブレッドは売れ行きが好調で、完売後も原料確保など準備が整った段階で、販売再開を目指すとしている。
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