石破茂首相が29日に行う所信表明演説で、所得税がかかり始める「年収103万円の壁」の引き上げを表明する調整に入った。2025年度の税制改正の中で議論し、引き上げることを明言する方向だ。引き上げに伴う税収減などの課題に結論を出す決意も示す。複数の政府関係者が26日、明らかにした。
また、演説では地方創生交付金を当初予算ベースで倍増し、24年度補正予算案から前倒しで措置すると改めて表明。地方創生の新たな重点分野として、文化芸術やスポーツの振興に力を入れることを打ち出す。女性が出産を機に非正規雇用に転じる「L字カーブ」の解消も盛り込む方向だ。演説を実施する臨時国会は28日に召集される。【内田帆ノ佳】
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