中国四国百貨店協会が発表した10月の中国地方5県の百貨店売上高は、前年同月比5.4%減の141億円だった。14カ月連続の前年割れとなった。気温が高めで夏日も多く、秋冬物など衣料品は同11.8%減だった。
天満屋の売上高は同3.5%減の29億6800万円(岡山県内3店舗)だった。宝飾や時計といった高額品は前年を上回り好調に推移した。岡山高島屋(岡山市)は入店者が増え、仏高級ブランド「エルメス」退店の影響を除くと前年比プラスになった。
鳥取の丸由百貨店(鳥取市)の売上高は同0.3%減の2億8900万円だった。10月は買い物ポイントの3倍付与や駅弁大会といったイベントで売り上げを伸ばしたものの、主力の婦人服は秋物の動きが鈍かったほか、食品も苦戦した。
婦人服の中では、気温の変化に合わせ薄手のインナーニットやカットソーをそろえたブランドは好調だった。同社は気候変動に対応した商品確保を急ぎたいとしている。
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