「来年秋に台湾で3店舗目を出店する」と話すのは王将フードサービスの渡辺直人社長だ。新型コロナウイルス禍で凍結していた海外での新規出店を再開する。「台湾(での事業)を充実させていきながら、将来は東南アジアや欧州にも進出していきたい」と意欲をみせる。

海外での事業拡大を視野に入れる王将フードサービスの渡辺直人社長

「来店する訪日外国人客をみていると、日本の食文化が高く評価されていると感じる」という。「中国の水ギョーザが日本に渡り、焼きギョーザとしてソウルフードになった。今度は日本の食文化を世界に広げていきたい」(渡辺社長)

ただ拙速な拡大策とは距離を置く考えだ。「まずは足元の国内をしっかり固めることが先決だ」と強調する。2024年4〜9月期の営業利益は52億円と前年同期から5%伸びた。料理の質を高めながら値上げするなど国内でも成長余地が大きいとみている。

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