「我々が売り負けているわけではない」と話すのは東洋機械金属の田畑禎章社長だ。2024年4〜9月期の連結最終損益は5億1800万円の赤字(前年同期は3億1800万円の赤字)となった。同社は売り上げの7割弱を海外で稼ぎ出すが、主力の射出成型機の販売が前年同期比で8%落ち込むなど振るわなかった。
中国経済の長引く停滞が影響し「2年連続で業界全体の景況感が悪化している」。さらに米大統領選の結果を見極めたいとする様子見ムードで米州での設備投資需要が鈍化したことも業績を下押しした。25年3月期通期も3億5000万円の赤字を見込む。
トランプ氏の米大統領返り咲きによる世界経済への影響は読み切れない部分が多い。インドなど確実に成長が見込める市場で業績を上げ、「来期(26年3月期)は黒字転換を目指す」と話した。
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