セブン＆アイ 中間持ち株会社の株式入札 売却先の絞り込みへ

セブン＆アイ・ホールディングスは、業績の不振が続くスーパーの「イトーヨーカ堂」のほか、雑貨店やレストランなどコンビニ以外の事業を統括する中間持ち株会社「ヨーク・ホールディングス」を設立し、再来年2月までに株式の半分以上を売却する方針です。

売却先を選定する入札の手続きは28日、締め切られましたが、関係者によりますと、▽大手商社の住友商事と▽アメリカの投資ファンド「KKR」それに、▽「フォートレス・インベストメント・グループ」が入札に参加したことがわかりました。

▽食品スーパーなどを傘下に持つ住友商事は、首都圏を中心に店舗網を持つイトーヨーカ堂などとの相乗効果を見込んでいるとみられるほか、▽フォートレスは去年、セブン＆アイの傘下にあったデパートの「そごう・西武」を買収した経緯があります。

このほかにも入札に参加した陣営があるとみられ、セブン＆アイは入札の金額や成長戦略などそれぞれの提案の内容を精査した上で、売却先の絞り込みを進める方針です。