ゼンショーホールディングス(HD)傘下のなか卯は29日、主力商品の親子丼などを12月に値上げすると発表した。親子丼やカレーなど全体の約5割の商品を対象に販売価格を10〜60円引き上げる。親子丼の値上げは2022年7月以来となる。国産米の価格高騰などを受けて販売価格に転嫁する。消費者の節約志向に対応するため主力の「親子丼(並盛)」の価格は450円で据え置く。
値上げは12月4日午前11時から。これまで410円だった「親子丼(ごはん小盛)」は10円上げて420円とするほか、「親子丼(ごはん大盛)」も販売価格を20円引き上げて540円とする。なか卯では国産米を100%使用しており「国産米の価格高騰などに対応するため価格改定を決めた」としている。
同社は鶏卵などの原材料高が続く昨年4月に親子丼の値下げを打ち出し、話題を集めていた。450円で販売する親子丼(並盛)は今回は値上げを見送る。
国産米の価格高騰を受け、外食チェーンでは値上げが広がっている。すかいらーくHDは9月、ファミリーレストラン「ガスト」や中華レストラン「バーミヤン」など5ブランドの店舗で「ライス」の関連商品を値上げした。ゼンショーHD傘下の牛丼チェーンであるすき家も11月22日、主力の牛丼の「並盛」や定食など約6割のメニューを値上げした。
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