決算を発表するソラシドエアの高橋宏輔社長(29日、宮崎市内)

ソラシドエア(宮崎市)が29日発表した2024年4〜9月期の単独決算は、最終損益が6400万円の赤字(前年同期は10億円の黒字)だった。4〜9月期の最終赤字は3年ぶり。売上高にあたる営業収入は前年同期比5.9%増の254億円と過去最高を更新したが、燃料費の高騰や円安によるドル建て費用の増加が響いた。

航空需要の回復で有償旅客数は3.5%増の110万人、搭乗率は4.3ポイント上昇の73.3%と、ともに過去最高に達した。ただ、原油高による燃料費高騰のほか、為替レートが1ドル=140円の想定を上回る円安水準で推移したため整備関連費用や航空機リース料金などドル建ての費用が増加。営業損益は1億9500万円の赤字(前年同期は9億円の黒字)となった。

4〜9月期の不振を受け、25年3月期通期の単独業績予想を下方修正した。前期比30%増の23億円としていた営業利益見通しは同72%減の5億円に引き下げた。

AIRDO(札幌市)とソラシドエアの共同持ち株会社、リージョナルプラスウイングス(東京・大田)が同日発表した24年4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比3%増の532億円、純利益は同45%減の26億円だった。

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