アパレル大手オンワードホールディングス(HD)の保元道宣社長は1日までにインタビューに応じ、傘下のオンワード樫山で展開する実店舗とオンラインストアを融合した「OMO型店舗」について、2026年度に全店の5割に増やす目標を明らかにした。デジタル関連投資も拡大し、攻勢をかける考えだ。

OMO型では、「23区」や「J.プレス」など複数ブランドを一つの店舗で扱うほか、オンラインストアで事前に取り寄せた服を試着し購入もできる。開始から3年で130店を超え、全店の2割に達した。保元氏は「手応えを感じており、加速させたい」と店舗拡大に意欲を示した。

オンワードHDは、24年度からの3年間でデジタルトランスフォーメーション(DX)関連を中心に700億円規模の投資を行う。OMO型拡大のため、システム面を強化するとともに、取り寄せた服を保管するバックヤードの改善なども進める。

保元氏は「オンラインと実店舗両方で買い物をされる方の金額は1年で15万円規模になる。お客さまとの接点をより強くしたい」と強調した。

インタビューに答えるオンワードホールディングス(HD)の保元道宣社長=4月24日、東京都中央区

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