ブルボンとロッテは新たに物流部門で連携を始めた。ブルボンが新潟から福岡までの鉄道輸送で使用したコンテナを、ロッテが九州から大阪までの輸送に活用する。往路と復路の積載効率を高め、コンテナが空の状態で回送する区間を減らす。コンテナの効率的な運用や人手不足の対応、輸送にかかる総コストの削減につなげる。
11月28日からブルボンとロッテが連携し「ラウンドマッチング輸送」を始めた。ラウンドマッチング輸送は貨物を目的地で下ろした後、空で回送することなく別の貨物を見つけて出発地まで戻る輸送方式。日本石油輸送が所有する高い断熱性能を備えた31フィートのスーパーURコンテナを活用する。
ブルボンは全国通運(東京・中央)、JR貨物、日本石油輸送と連携し16年から岡山向け、23年から福岡向けの鉄道輸送を始めた。ただ、片道のみで復路の輸送がなくコンテナの効率的な運用に課題を抱えていた。
今回の連携では新潟から福岡までの往路をブルボン、福岡から大阪までの復路をロッテが活用する。ロッテはこれまで同区間をトラック輸送しており、鉄道輸送への切り替えにより年間17トンの二酸化炭素排出削減を見込む。荷物の積み込みなどで曙運輸(埼玉県越谷市)も連携する。
現在は月に決まった日のみで実施しているが、運用しながら課題や改善点を探り順次拡大を検討していく。
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