「エコプロ2024」の明治の展示ブース(4日、東京都江東区の東京ビッグサイト)

環境に配慮した製品や技術を集めた展示会「エコプロ2024」(日本経済新聞社などが主催)が6日、最終日を迎える。再生可能エネルギーに関する新たな技術や、廃棄物を日用品などに有効活用する取り組みに注目が集まっている。

エコプロは東京ビッグサイト(東京・江東)で4日から開かれている環境や自然災害対策などの総合展示会「SDGs Week EXPO」の中の一つで、脱炭素社会の実現に貢献する技術などが展示されている。

エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は地熱発電の仕組みをクイズ形式で紹介するブースを開いた。日本の地熱発電は潜在的な資源量が米国とインドネシアに続いて世界3位とされる。政府が民間に代わって地層を掘る調査や地元との調整を行うなど開発を後押しする動きがある。

水素の利活用に関する技術を紹介する展示も目立った。川崎重工業は水素を燃料にした火力向けタービンや液化水素運搬船の模型を展示し、仮想現実(VR)を使って水素社会を体験できるブースを用意した。コベルコ建機は開発中の水素燃料電池を動力にしたショベルを紹介している。

明治はカカオ豆の種皮を再利用した家具や雑貨のブランド「CACAO STYLE(カカオスタイル)」を紹介している。カカオ豆の種皮は繊維質で硬く、チョコレートの製造過程で取り除かれていた。ブースではカカオ由来の食器やタオル、鉄道玩具「プラレール」などを展示している。

SDGs Week EXPOではエコプロのほか、「社会インフラテック」「カーボンニュートラルテック」「自然災害対策展」も同時に開いている。24年からは循環経済に焦点をあてた「サーキュラーパートナーシップEXPO」も初めて開催している。

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