すき焼きの肉は目の前で従業員が焼いて提供する(5日、東京都港区)

ステーキチェーン「いきなり!ステーキ」を展開するペッパーフードサービスは新業態となるすき焼き専門店を開業する。メニューにあえて野菜を使わず、肉のうまみにこだわるという。「おひとりさま」向けの商品や客席を充実させるとともに、インバウンド(訪日外国人)客の取り込みも狙う。国内で30店舗の出店を目指す。

1号店として「すきはな新橋銀座口店」(東京・港)を6日にオープンする。国産牛や和牛を楽しむ「国産牛すき焼きセット」(1980円)や「黒毛和牛すき焼きセット」(2530円)に加え「本日の特選和牛すき焼きセット」(3850円)と高価格帯のメニューも扱う。コメや卵も国産を使う。

ペッパーフードサービスはすき焼き店「すきはな新橋銀座口店」を6日に開業する(東京都港区)

店内はカウンター15席のみで、肉を焼く様子を目の前で見るライブ感も楽しめる。イスの座面を着物の生地で覆ったり、壁に四季をイメージした絵画を飾ったりするなど和風の空間にしつらえた。

5日に開いた報道機関向けの内覧会で、ペッパーフードサービスの一瀬健作社長はすきはなについて「『いきなり!ステーキ』とは全く異なるかたちで牛肉を提供する業態だ」と話した。「あえて野菜を入れず、すき焼きの一番おいしい最初の1枚をきりとることで大手チェーンや高級店との差異化を図った」と力を込めた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。