電車で商品を運び、駅構内のセブンの店舗まで届ける=東京都武蔵野市の京王井の頭線吉祥寺駅で2024年12月6日午前11時34分、加藤結花撮影

 セブン―イレブン・ジャパンは6日、京王グループと連携して鉄道を利用した商品配送の実証実験を始めると発表した。10日から京王電鉄井の頭線駅構内のセブンの店舗に電車で商品を運ぶ。問題がなければ、2025年度以降に他の鉄道会社との商品配送も検討する。

 トラックの台数減による二酸化炭素(CO2)の排出削減やトラック運転手の人手不足への対応が狙い。

 実証実験は、吉祥寺駅などの3店舗。サラダや総菜などチルド商品の配送から始め、25年1月に冷凍の商品も加える。配送は午前・午後の1日2回で、通勤ラッシュなど混雑する時間帯を避ける。京王グループ企業の配送員が永福町駅(東京都杉並区)でセブンの商品を電車に積み込み、3店舗に運ぶ。

 6日に東京都内で開いた記者会見に出席したセブンの青山誠一・取締役常務執行役員は鉄道による配送の取り組みが広がれば、「(地方の過疎地など)現在は出店が難しい地域についても出店が検討できる」とも語った。【加藤結花】

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