ソニーグループの家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)」が発売30周年を迎えました。人工知能(AI)に欠かせない画像処理半導体(GPU)は、3次元(3D)グラフィックスゲームの競争をきっかけに技術革新が進みました。ゲームが米エヌビディアの成長を後押しした格好です。電機の1週間を振り返ります。
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米インテルのパット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)が退任しました。2021年の就任時はインテルを立て直す救世主として期待されましたが、人工知能(AI)革命の波に乗れずに業績低迷が続きました。ゲルシンガー氏は「今日は当然、ほろ苦い(bittersweet)気持ちだ」と発表文に悔しさをにじませるコメントを残しました。インテルは苦境打開に向けて適任なトップを見つけられるのでしょうか。
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- ・インテル、ゲルシンガーCEOが退任 業績低迷受け
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JVCケンウッド、開発部隊集約で成長目指す
JVCケンウッドが新たな技術開発拠点を報道陣に公開しました。カーナビ、無線システム、音響やプロジェクターなどの技術開発部隊を1カ所に集め、部門の垣根を越えた連携を促します。同社は構造改革を経て低収益体質から脱しましたが、利益の8割を稼ぐ無線事業に収益を依存しています。新拠点の動向が構造改革後の成長の鍵を握りそうです。
- JVCケンウッド、「無線+α」へ開発集約 構造改革の先狙う
米国、対中輸出規制を強化
バイデン米政権が2日、中国への半導体の新たな輸出規制を発表しました。生成AI(人工知能)のデータセンターに不可欠な高性能メモリーや先端半導体の製造装置も規制の対象とし、米国外の取引にも網をかけます。中国のAI開発を抑止する狙いがあります。
- ・米国、半導体規制に中国140社追加 韓台の輸出も制限
- ・米政権、中国AI開発を抑止 先端メモリーなど輸出規制
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その他のニュース
賃上げ
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- アクティビスト
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