NECネッツエスアイの株価はTOB価格を上回って推移している

NECは9日、上場子会社のNECネッツエスアイに対して実施中のTOB(株式公開買い付け)について、1株あたり3250円としている買い付け価格を変更しないと発表した。ネッツエスアイの株価は買い付け価格を上回って推移しており、6日終値は3255円だった。

TOBは期間は10月30日〜12月11日。NECは買い付け価格について「対象者の価値を十分に反映した価格で、本公開買い付け価格を今後変更する予定はない」とコメントした。

株価が買い付け価格を上回って推移している背景には、香港投資ファンドのオアシス・マネジメントがネッツエスアイ株を買い増していることがあるとみられる。オアシスは直近でネッツエスアイの株保有比率を11.68%まで高めていた。

NECの森田隆之社長は9日までに日本経済新聞の取材に応じ「NECの株主にとっても、ネッツエスアイの株主にとっても、まとまっていくのがいいことだ。買い付け価格は(当社とネッツエスアイの)両者で議論を重ねて決めた結果で尊重したい」と話した。

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