伊藤園が新設した麦茶用の原料麦を焙煎する工場(神戸市)

伊藤園は9日、神戸市に麦茶向けの原料麦を焙煎する工場を新設したと発表した。年間約6000トンを焙煎でき、同社の焙煎能力は約3割高まる。建設費は約27億円で、12月中に本格稼働を始める。麦茶の需要増に対応する。

従来からあった「伊藤園 神戸第二工場」(神戸市)の敷地内に建設した。焙煎した麦原料は、隣接する工場でティーバッグなどの製品にする。新工場は静岡県内の工場で作った商品を関西に運ぶ際の物流の中継拠点としても活用する。

猛暑の影響から、近年は麦茶のティーバッグなど茶葉製品の売り上げが伸びている。同社での2023年の販売金額は18年比で2桁増だったという。国内での製造能力を高めることで、需要増に対応する。

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