河村電器産業(愛知県瀬戸市)は9日、SCSKとPixii(ピクシー、ノルウェー・クリスチャンサン市)と業務提携したと発表した。3社の製品・サービスを組み合わせ、電力使用をクラウドで一括管理できる製品を提供するのが狙い。太陽光発電設備を導入する工場や建物が増えるなか、電力消費の効率化に対する需要の高まりに対応する。新製品は2025年4月以降の提供開始を目指す。
河村電器産業は送配電事業者から電気を受け取る高圧受電設備(キュービクル)を手掛ける。これとSCSKが持つ建物全体の電気の使用状況をクラウドで監視・制御できるシステム、ピクシーが得意とする太陽光発電設備や蓄電池の電力を建物内で使える電気に変換するパワーコンディショナー(電力変換装置)を組み合わせて新製品を提供する。
高圧受電設備やパワーコンディショナーなどは顧客の状況に応じて種類やサイズを選べる。それぞれの設備を個別に導入すると、連携のためのシステム構築などで時間や手間がかかってしまっていた。これを一体型で提供することで解消する狙いがある。
太陽光発電設備は、時間帯や天候によって発電量に差が出やすい。このため、発電量の変動や電力使用量に応じて、電力会社など送配電事業者から得る電力と、再生可能エネルギー発電設備から得る電力の最適な組み合わせを調節できるシステムの需要が高まっている。
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