日銀が発表した11月の企業物価指数の速報値は、2020年の平均を100とした水準で124.3となり、去年の同じ月と比べて3.7%上昇しました。
伸び率は、10月の3.6%から拡大しています。
日銀は、要因として肥料価格や輸送費用などのコスト上昇分の価格転嫁が進んだことでコメの価格が上がったことや、市況の上昇に伴ってアルミニウムや銅の価格が値上がりしたことなどを挙げています。
一方、円ベースでみた輸入物価指数は、去年の同じ月と比べてマイナス1.2%となりました。
伸び率がマイナスになったのは3か月連続で、原油価格の値下がりなどが影響したとしています。
日銀は、中東情勢の悪化などに伴う国際的な商品市況の動向に加え、中小企業でも輸送費や人件費の上昇などを価格に転嫁する動きが広がるかどうかを注視するとしています。
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