【パリ時事】経済協力開発機構(OECD)の閣僚理事会が2日、パリの本部で2日間の日程で開幕した。1964年の加盟から60年に当たる日本が議長国。岸田文雄首相が出席し、基調演説をしたほか、上川陽子外相、新藤義孝経済再生担当相、斎藤健経済産業相、松本剛明総務相、河野太郎デジタル相も参加する。

会合は毎年開催され、今年のテーマは「変化の流れの共創」。成長著しい東南アジアとの協力や、プラスとマイナスの両面を併せ持つ人工知能(AI)の有効利用などが主要なテーマだ。

OECDが東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国の改革を促す「東南アジア地域プログラム」は、日本の主導で2014年に発足。同プログラムの共同議長国を日本と共に務めたインドネシアはOECDに加盟申請し、この日の閣僚理事会で審査がスタートした。

加盟が実現すれば東南アジアで初。コーマンOECD事務総長は、インドネシアが人口規模で世界3位の民主主義国だと強調し、審査開始は「双方のためになる」と歓迎した。アルゼンチンの加盟審査も始まった。

2日、パリで開幕した経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会で基調演説をする岸田文雄首相(EPA時事)

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