11日のニューヨーク(NY)株式市場で、米電気自動車大手テスラの株価が2021年11月以来、3年1カ月ぶりに史上最高値を更新した。11月の大統領選でイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が支援したトランプ氏が勝利し、テスラに有利な規制緩和が実施されるとの見方が続いていることが背景にある。大統領選投開票日の11月5日からの上げ幅は約69%に達している。
11日のNY市場で、テスラは前日比23・78ドル(5・93%)高の424・77ドルで取引を終えた。EV販売の不振などで4月下旬には140ドル台にまで下落したが徐々に盛り返し、大統領選後にぐんぐん上昇した。
マスク氏は大統領選で、巨額の献金と自らが所有するX(ツイッター)を使った宣伝活動でトランプ氏を全面的に支援。トランプ氏と蜜月関係を築き、選挙後は新設する「政府効率化省」のトップに指名された。
テスラは主力のEV販売の不振を、自動運転タクシー「サイバーキャブ」の量産などで挽回しようとしており、投資家の間では「テスラに有利な形での規制緩和が検討される」との観測が広がっている。【ワシントン大久保渉】
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