損害保険ジャパンは16日、同社が保険商品の販売を委託する保険代理店の元募集人が積み立て型の保険証券などを偽造し、現時点で8000万円を不正に受け取った疑いがあると発表した。対象は積み立て傷害保険で、72件の架空契約が確認された。実態把握に向け調査中で、被害に遭った顧客には個別に対応を進めている。
元募集人は2002年4月〜11年7月に保険代理店のいずみ(新潟県、廃止済み)、11年8月〜24年8月に有限会社高田寺町(新潟県)に所属していた。偽造された保険証券の代理店名には「寺町いずみ」「いずみ」と表記されているものがある。
損保ジャパンは24年11月に元募集人が所属していた代理店から報告を受けた。複数の顧客から偽造証券の現物が確認でき、金銭の不正受領の疑いがあると判断。警察に相談し、金融庁にも報告した。損保ジャパンは「事態の全容解明に向け、被害者救済と真因究明を最優先に対応していく」とコメントした。
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