このうちSUBARUは、ことし10月に稼働した埼玉県の部品工場に新たな設備を導入しました。

これまでは、1人の従業員が重さ10キロを超える部品を、一日に100回以上持ち運ぶ工程がありましたが、人の代わりに部品を運ぶロボットを導入しました。

また、部品の入ったかごの高さを調整できる機械を導入して、かがむ作業を減らしたほか、部品を自動で運搬する工程を増やしました。

この工場では、女性やシニア層の人材活用を強化していて、女性の従業員の割合を今の5%から、2025年度には20%まで引き上げたいとしています。

SUBARUの佐伯一哉工場長は「危険や重いというイメージのあるものづくりの現場では、少子高齢化も相まって、女性やシニア層の力が必ず必要になるので、負担軽減に取り組みたい」と話しています。

また、ダイハツ工業の京都府の工場では、車体内部に部品を取り付ける工程に可動式のいすを導入しました。

これまでは従業員が車の中に入って中腰で作業していましたが、車内で座ったまま作業ができるようになり、体への負担を減らせるということです。

生産現場で働き手の確保が課題となる中、女性やシニア層の採用を増やすための取り組みが広がっています。

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