経団連は16日、来年5月下旬に任期満了を迎える十倉雅和会長(74)の後任に、副会長の筒井義信・日本生命保険会長(70)を起用する方針を固めた。経団連会長は製造業から起用されるのが通例で、初の金融機関からの起用という異例の人事となる。来年1月に決定し、筒井氏は5月29日の定時総会で就任する。
筒井氏は2011年に日本生命社長に就任すると、三井生命保険(現大樹生命保険)の買収などを手掛け、18年から会長を務めている。また、今年7月に始動した、民間企業のGX(グリーントランスフォーメーション)投資を促進する「GX推進機構」の理事長にも就任。経団連では23年5月に副会長に就いた。
十倉氏は後任人事について、「製造業にはこだわらない」と発言していた。筒井氏の起用は、製造業中心だった経団連の在り方が変わる転換点となりそうだ。
筒井義信 日本生命保険会長
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