KDDIと京セラは高速通信規格「5G」の通信エリアを低コストで広げられる電波の中継技術を開発したと発表した。超高速・大容量通信が可能となる周波数帯「ミリ波」向け中継装置を使う。小型で軽量化しているため、建物が密集して電波が届きにくい繁華街にも対応しやすい。2025年度内の実用化をめざす。
ミリ波は直進性が高いため、建物や街路樹などの障害物があると電波が届きにくい。大規模な基地局を繁華街に設置する方法もあるが、土地の問題などからコストがかさむ問題があった。開発した中継装置は重さ5キログラムほどと小型で軽く、街路灯などに設置できる。
25年3月末までを試験期間として、KDDIが電波の中継技術を実証し、京セラは中継装置の調整をしている。新宿駅周辺に22台設置したところ、従来よりも5Gの通信エリアが広がることを確認した。
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