京都市に拠点を置くファッションブランド「renacnatta(レナクナッタ)」は、イタリアで暮らした経験を持つデザイナーの大河内愛加氏が手掛ける。素材として活用するのは、印刷ミスなどでデッドストックとなったイタリアのプリント生地や、従来に比べると生産量が落ち込んでいる伝統工芸の「丹後ちりめん」など。「使われなくなった」生地や「作られなくなった」技術に新たな感覚を掛け合わせ、日常着などとして提案する。スカートは1枚4万円ほどと決して安くはないものの、都内で開いた1日限定の販売会には主に20代から40代の女性が大勢詰めかけた。レナクナッタはホームページなどで商品の背景や歴史、つくり手などを紹介している。ブランドやそれぞれの商品が持つストーリー性が顧客からの支持につながっているようだ。
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