INPEXが新潟県で建設を進めるブルー水素の実証プラント

INPEXは18日、新潟県内で水素の商用プラントの基本設計を始めたと発表した。国内やオーストラリアから調達した天然ガスで水素を生産し、製造時に出る二酸化炭素(CO2)を回収する「ブルー水素」として販売する。プラントの生産能力は年間10万トン規模とし、2030年ごろの商用生産開始を目指す。

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南長岡ガス田(新潟県長岡市)や豪州で稼働する「イクシス」から調達した天然ガスを原料に水素を生産する。回収したCO2は生産が終わった周辺のガス田に圧入する。水素はパイプラインを通じて周辺の火力発電所や化学工場などに販売する。

25年からブルー水素を生産する実証実験を始める計画で、水素の製造やCO2の分離の技術などを商用プラントの設計に生かす。INPEXは30年ごろにまでに国内外で3件以上の水素・アンモニア事業を実現し、供給量を年10万トン以上にする目標を掲げる。海外では米テキサス州や中東でも商用生産に向けた準備を進めている。

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