皇居を訪れた外国人観光客ら=皇居外苑で2024年5月15日午後3時8分、北山夏帆撮影
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 政府観光局(JNTO)が18日発表した2024年11月の訪日外国人客数(推計値)は318万7000人で、1~11月の累計は3337万9900人となった。新型コロナウイルス禍前の19年の年間実績3188万2049人を超え、12月を残して年間過去最多を更新した。

 11月の訪日客は前年同月比30・6%増、19年同月と比べても30・5%増え、11月として過去最高を更新した。国・地域別の上位は、韓国74万9500人▽中国54万6300人▽台湾48万8400人▽米国24万7500人▽香港22万7100人――の順だった。

 航空便数の回復や紅葉シーズンの需要の高まりで、中国や韓国、台湾などからの訪日客が前年同月よりも増加した。

 一方、海外に出国した日本人数は11月が117万5100人で、前年同期比14・4%増。1~11月の累計は1182万人で、前年同期比36・2%増となったが、コロナ禍前の19年同期比では64・3%の回復にとどまっている。

 政府は30年の年間訪日客数6000万人を目標に掲げ、地方誘客の促進のほか、過度な混雑やマナー違反などオーバーツーリズム(観光公害)への対策を強化している。【佐久間一輝】

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