花善の駅弁「とても硬い親鳥の鶏めし」(左側、秋田駅)

JR東日本が実施した駅弁の人気投票「駅弁味の陣2024」で、花善(秋田県大館市)の「とても硬い親鳥の鶏めし」が「味覚賞」を受賞した。総合評価で「駅弁大将軍」や「駅弁副将軍」に及ばなかったものの、味の評価が最も高かった。

親鳥は秋田の郷土料理「きりたんぽ鍋」のだしに欠かせない食材だ。若鶏よりうま味やコクがある一方、肉質は硬く部位によってはかみ切れない場合もある。花善はこの親鳥を食べやすいように一口サイズにカットし、甘辛く煮た。

価格は1000円。12月末までJR大館駅のほか、大曲や角館など秋田新幹線の県内停車駅、新青森駅や東京駅などで販売している。八木橋秀一社長は「硬くてかめばかむほどうま味が出てくる親鳥の魅力が詰まっている」としている。

花善は1899年の創業。主力商品の鶏めし弁当はご飯を同社秘伝のスープで炊き込み、国産鶏のもも肉を甘辛く煮ている。県民や鉄道ファンに幅広く親しまれている。

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