半導体大手のキオクシアホールディングス(HD、東京)は18日、東京証券取引所のプライム市場に上場した。初日の取引は、売り出し価格の1株1455円を約10%上回る1601円で終えた。
この価格に基づく時価総額は約8630億円。2024年では10月に上場した東京メトロに次ぐ、大型案件になった。調達した資金は、今後力を入れる人工知能(AI)向け半導体の開発に投資する。
キオクシアHDは、不正会計問題などで経営危機に陥った東芝が切り離した半導体メモリー事業の持ち株会社。上場に伴い、大株主である東芝の保有比率は約40%から約30%に下がる。米投資ファンドのベインキャピタルの出資比率も下がるが、引き続き50%超を保有する。
キオクシアは2020年にも上場を目指したが、市況の悪化で断念。24年8月に再び申請し、早ければ10月の上場を見込んでいた。しかし、目標とする時価総額1兆5000億円に届かないと判断し、再度見送っていた。【井口彩、安藤龍朗】
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